【指輪へのこだわり】リングに込めるアレンジ


特別なリングだからこそ、自分らしく


私は結婚指輪をお仕立てする時に、身につける人にとって自分らしく、愛着の湧くリングを選んでほしいと心から思っています。

8年半、ジュエリー職人として修行をした経験から、自分が良いと思うデザインを形にするのではなく、身につける人の好みや希望を形にすることがプロの仕事だと学んだからです。

元々一点物のジュエリーを制作する工房で修行をしていたので、身につけるお客様は制作をする時には決まっていて、その方のオーダーに答える仕事をすることを求められていました。身につける方が喜んでくださるためには、どんなデザインがいいかを考えながら手を動かすことが日常でした。

そんな'お客様の希望を叶えるためのものづくり'が原点にあり、ithのオーダーメイドやアレンジが生まれました。



リングに込めるアレンジ


結婚指輪を選ぶとき、'もっとこうだったらいいのに'という希望や、'せっかくなら自分たちらしい意味や由来のあるリングを選びたい'、と考えるお客様がいらっしゃいます。

ithは、コレクションのリングをそのままのデザインでオーダーいただくことももちろんできますが、元のデザインにアレンジを加えてご自身らしいリングをお仕立てすることができます。

リングに加えるアレンジの提案は幅広く、つくり手がお客様の好みや要望を取り入れ、様々に提案をします。自由自在にアレンジを提案するには、リングのつくりに関する知識が必要です。つくり手として様々なお客様の要望に答えるため、日々の学びを大切にしています。

ithのオーダーメイド



お客様との思い出のリング


Fumet《フューメ》というエンゲージリングをお客様のご希望で、アレンジをした思い出があります。

男性お一人でアトリエを訪ねてくださり、プロポーズのためのエンゲージリング制作を任せていただきました。デザインは、フューメというカーブのかかったアームにダイヤモンドがさりげなく彫留めされたデザインを気に入ってくださり、アレンジのご要望として、女性のお名前にちなみ、お花をモチーフとして取り入れたいというご相談を受けました。

そこで、ダイヤモンドを花びらに見立て、中心には女性の誕生石のピンクトルマリンを配置し、お二人だけの婚約指輪のデザインをご提案しました。

提案をとても気に入ってくださって、大切な婚約指輪をお任せくださったのがとても嬉しかったです。


ithはこの6月で5周年を迎えました。

5年前、制作からご納品までを一人で行っていた頃から地道に続けてきた、'お客様の希望を叶えたい'という想いに共感する、たくさんのつくり手がアトリエに集いました。

お一人ずつに合うアレンジやオーダーメイドをすることは、様々な苦労があります。それでも、これからも変わらずお客様のためのリング作りをしていきたいと思います。


たくさんよりもひとつをたいせつに。


ith 高橋亜結


この投稿をシェアする

【指輪へのこだわり】リングに込めるアレンジ